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診療内容

対象となる代表的なこころの病気

ADHD​

不注意・多動性・衝動性が特徴的な発達障害の1つ

 

ADHDは「Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder」の略で、日本語では「注意欠陥・多動性障害」と呼ばれ、6歳未満の子どもから成人まで幅広くみられる発達障害の1つです。ADHDの特徴として、不注意(集中力がない)・多動性(じっとしていられない)・衝動性(思いつくとすぐ行動してしまう)が挙げられますが、これらの行動や振る舞いは、程度の差はありますが、誰にでも認められるものです。不注意・多動性・衝動性が原因で、学校生活や仕事、家庭での人間関係などに支障を及ぼす場合は、専門家にご相談ください。

新百合ヶ丘スマイルメンタルクリニック
ADHDの症状

ADHDは不注意、多動性、衝動性の3つの症状が特徴的に現れます。どの特徴が強く出るかは人により異なります。3つの症状があっても必ずADHDというわけではありません。ですが、これらの症状により日常生活や、学校生活を円滑に行えない場合は、ADHDの障害と捉えることができます。

●不注意

典型的な不注意症状として、一つのことに集中することができない、集中力が長続きしない、周りに気を取られてすぐに気がそれてしまう、忘れっぽい、物をなくす、などがあります。こうした不注意は、脳のワーキングメモリーが十分に機能していないために起こると考えられています。

  • 注意力が散漫になる

  • 勉強や遊びを続けられない

  • 話しかけられても、聞いていないように見える

  • 言われたことをやり遂げられない

  • 順序だてて行う課題は苦手

  • 集中力を要求される課題を避けたり、嫌がったりする

  • 頻繁に物をなくす

  • 外からの刺激で、気がそれる

  • ものごとを忘れる

など

●多動性

多動性の症状として、無意識に身体が動いて抑えられない、おしゃべりをコントロールできないなどがあります。動いていないと気分的に落ち着かないため、自分の身体を抑えることが難しい状態です。

  • 手や足を落ち着かなく動かしてしまう

  • じっとしていられない。しばしば席を離れたり、歩いたりする

  • 授業中に走り回ったり、何かに登ったりすることもある

  • 静かに遊んだり、おとなしくすることが苦手

  • 絶えず動き回ろうとする

  • 一度しゃべり始めると、止まらない

など

●衝動性

衝動性の症状として、自分の感情を抑えられない、発言や行動を抑えられない、などがあります。発言や行動の前にまず立ち止まって、考えるということが苦手です。

  • 相手が話し終えるのを待てず、自分が話し出してしまう

  • 順番が待てない

  • 他の人を遮ったり、邪魔したりする

​など

保護者の方・周囲の方へ

ADHDの不注意・多動性・衝動性に基づいた行動は周囲を困らせ、誤解を受けることがあります。

意図的に困らせようとしているのではなく、ADHDの特性によるものであるということを周囲の方も理解していきましょう。

保護者の方は「きちんとしつけができていなかったから?」「育て方が悪かったのか・・・」などと考える方が多いようですが、ADHDは脳内の神経伝達物質が不足しているために起こると考えられている障害です。家庭でのしつけや育て方が原因になるものではありません。

ADHDの治療

ADHDの治療は、心理社会的療法と薬物療法があります。

治療の目標は、不注意・多動性・衝動性を完全になくすことではありません。学校や家庭、社会での困難や悩みが解消し、日常生活を改善させることにあります。ADHDの特性と上手に付き合えば、その人らしく日常生活を送ることは可能です。まずは医療機関や専門家に相談してみましょう。

環境調整

ADHDの治療でまず行う治療が「環境調整」です。環境調整とは、ADHDの症状(不注意・多動性・衝動性)が生じやすい状況を専門家と共に確認し、日常生活で取り組める行動を中心に、本人が集中しやすい環境をつくることを指します。

(例)

  • 席を1番前にする

  • 忘れ物が多い場合は、リストを作る

  • 気が散らないように周囲を整理整頓する

ソーシャルスキルトレーニング(SST)

ADHDの患者さんは感情や衝動が出やすい状態にあり、それが原因で対人関係が困難になる場合があります。ソーシャルスキルトレーニング(SST)によって、集団行動や対人関係を円滑に構築するために必要なこと(挨拶、相手の感情の理解、誤解が生じた際の対応、など)を学ぶ訓練を行います。

ペアレントトレーニング

患者さんご本人ではなく、保護者や周囲の方(学校の先生など)がADHDの患者さんに対してどのように接していくかを学ぶ「ペアレントトレーニング」と呼ばれる訓練があります。

保護者の方や周囲の方がADHDの患者さんに対して適切な接し方をすることで、患者さんの好ましくない行動は少しずつ減っていくことが分かっています。

薬物療法

環境調整やSST、ペアレントトレーニングに取り組んでもなかなか改善しない場合は、お薬による治療を検討します。ADHDのお薬は、ノルアドレナリンやドーパミンといった神経伝達物質をコントロールし、不注意・多動性・衝動性の症状を緩和する効果があります。

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